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真冬の半島漫遊記③ ~幻の王城・水原を歩く~

半島滞在3日目。

仕事があるため、明日の早朝にソウルを発つ予定の僕にとっては、実質的に旅の最後の日だ。

早めに宿を引き払い、朝食を食べに南大門市場へ行く。初日のリバース居酒屋と同じく、以前奥さんが訪れたことのあるサムゲタンの美味しい店が目当てだ。

その店は市場の細い路地の奥にある。頼りは奥さんの記憶だが、近くに高麗人参の店があったことぐらいしか覚えていないらしい。それでも、探す気でさまよっていると、見つかるものです。

動画:南大門市場「ソウルサムゲタン」への道
「ソウルサムゲタン」への行き方(サムネイルをクリック)

高麗人参を売る赤い看板の店を目印に、向かい側の路地を入ると、ハングルと日本語の片仮名でソウルサムゲタンの文字。扉には、日本語のガイドブックの切り抜きが張られていた。

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「ソウルサムゲタン」の入り口。ごく普通の外観

店に入ると、すぐ横に店番のおじいさんが一人、ぽつんと座っている。客はほかに、日本人1人と韓国人2人の女子グループがいて、すでにサムゲタンの汁をすすっている。

さっそく、僕らもおじいさんにサムゲタンを注文。すると、おじいさんはおもむろに扉を開けて店の外へ。どうやら、調理場は外にあるらしい。しばらくして戻ってきたおじいさんの手には、湯気を立てた2杯のサムゲタン。

一口すすって、思わず「はぁー」」とため息が出てしまった。鶏のダシとほのかな塩味が効いたスープが絶品。ご飯と絡めてせっせと口に運んでいると、冷え切った体が内部からじわじわと溶けていくような気がした。

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極上の一杯

夢中で食べ終え、お腹いっぱい。体もぽかぽか。頑張って探した甲斐があったというものだ。



南大門市場を切り上げると、地下鉄に乗って「安国」駅へ。この駅の北側に広がる「北村」という地域が目当てだ。そこはかつて、李氏朝鮮王朝の王族や高官が住んだ住宅街で、「韓屋」と呼ばれる韓国伝統の家屋が今も軒を連ねているという。最近になって注目されてきたソウルの新しい観光スポットだ。

駅を出てすぐ、「現代建設」の文字が掲げられた重厚な建物に遭遇。ちょうど昼時で、建物から次々と社員が出てきていた。日本で言えば「鹿島」や「大林組」といったところか。などと思っていたら、Wikipediaによると1997年のアジア通貨危機の影響で「債権団が管理している状態」だとか。かつての財閥の威光は、かろうじて社屋のみに残っていた。

北村についても明確な地図は持たずに訪れたので、南大門市場に続き周辺をさまよう羽目に。坂を上ったり下りたりしているうち、ようやく、ガイドブックの写真にあるよう古い家屋が見えてきた。

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韓屋が建ち並ぶ坂の向こうに、ビルが林立するソウルの街。李氏朝鮮時代にここから見えた光景はどんなだったのだろう。

動画:ソウルの北村
北村 近景と遠景(サムネイルをクリック)

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坂を見上げる

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勾配はかなり急だ

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大きな通りまで出ると、道端に突然、土産物の山が出現

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なんとトラックでした

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地下鉄駅のコンコースには、昨年炎上した南大門の写真が



北村を後にし、ソウル駅へ移動。ここで、奥さんとはしばし別行動に。奥さんは買い物へ、僕はソウルから電車で1時間ほどの水原に向かった。

水原には、李氏朝鮮時代に建設された城塞「華城」がある。華城には一時遷都が計画されたが、時の王が死亡したため実現されなかった。いわば「幻の都」だ。

水原駅を出て、観光案内所で資料を調達。案内所には日本語や英語に通じた職員数人が常駐していて、にこやかに出迎えてくれた。

華城は水原の中心部にあり、一周約5キロの城壁のところどころに、城門や楼閣、のろし台などが配されている。時間が限られていたので、城壁の北半分を歩いて回ることにした。

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長安門

華城の北門「長安門」でバスを下り、さっそく城壁に上る。城壁が街並みを縫うように連なっているのを見渡しながら、東側の華虹門、訪花随柳亭へ。

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華虹門

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華虹門から訪花随柳亭へ

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池から訪花随柳亭を仰ぐ

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訪花随柳亭

訪花随柳亭では、地元の小学生らしき一団に出会った。社会見学だろうか、教師が大きな声で説明しているが、聞いている子どもはほとんどいない。思い思いに建物を見たり、景色を見たり、仲間とじゃれ合ったり。そんな様子を見ていて、ふと気になった。この子たちは将来、兵役に就く義務があることをどのように受け止めているのだろう。そして、教師はそのことをどうやって伝えているのだろう。無邪気にふざけ合う子どもたちの姿が、分断国家の抱える宿命と隣り合わせに存在しているものだという実感が、どうしても持てなかった。

動画:水原「華城」の訪花随柳亭
訪花随柳亭で歓声を上げる子どもたち(サムネイルをクリック)

訪花随柳亭で進行方向を逆に取り、城壁の上を歩いて西へ向かう。

北西砲楼、華西門、西砲楼とたどり、城壁で最も高い所にある西将台へ。城壁の上を散歩する程度に考えていたのだが、ここまで来ると軽い登山だ。僕のほかにも山に挑む人が数人いたが、喘ぎながら足を運ぶ様子は、日本人も韓国人も同じだ。

動画:水原・華城城壁の全景
西将台から見た華城城壁の全景(サムネイルをクリック)

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西将台から、復元された華城行宮を見下ろす

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八達門

長安門でバスを降りてから約2時間後。城壁を半周し、南門に相当する「八達門」に着いた。かなりの運動だったが、寒さのせいか汗はほとんど出なかった。

思えば、昼飯もろくに食べずによく歩いたものだ。バスで駅に戻ると、コンコースの店で、トッポギを巨大化させたような餅の食べ物(名前知りません)で小腹を満たした。あくまで「小腹」。今日は「ソウルグルメツアー」の最終夜、満を持しての「焼肉」なのだから!
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地下鉄駅構内に、あの「竹島(独島)」のジオラマが・・


会場に選んだのは、地下鉄「鐘閣」駅近くにある「トッサムシデ」。豚のばら肉を焼く「サムギョプサル」がメーンの店だ。韓国で焼肉というと、牛より豚のほうが美味として人気があるのだそう。この店は「餅で肉を巻いて食べる」という新趣向を考え出したとして有名なんだとか。

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ピンボケですが、店の外観

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サムギョプサルのセット。右端の四角い皿に入っているのが餅

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肉厚・・。油のノリもいい

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店員さんがハサミで細かく切ってくれる

何はなくとも、まずは肉を吟味。

・・・うまい

思わず表情が緩んでしまう。軟らかく、それでいて適度な歯ごたえ。甘い肉の味が口いっぱいに広がってゆく。

サンチュの中に餅も敷き、肉を巻いて食べてみる。餅の食感が加わり、悪くない印象。しかし、ここで素朴な疑問。餅で巻くことに反対はしないけど、あえて餅で巻かなくてもいいかな・・。普通にサンチュで巻いて食べても十分に美味。餅は、ちょっと変わった趣向も楽しめる程度に考えておいていいかも知れない。そうそう、餅そのものを普通に食べても、これはこれで美味しかった(笑)。

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最後の夜。しっかりビール、いただきました

腹を満たして外へ出る。焼肉の火と油にいぶされた肌を、氷点下の冷気が容赦なく刺す。せっかく温まった体も、一歩歩くごとに青ざめていく感じがする。

でも、そこはソウルの冬。冷えたら、また食べて呑めばいい。

ここには、美味いものがたくさんある。

人々の「食べる幸せ」をお腹一杯詰め込んで、半島の夜は更けていった。






4日目の朝。

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韓国、カムサハムニダ。さようなら

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日本、ただいま!



追記:奥さんはこの後も数日、ソウルの友だちと一緒に過ごしました。






















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